2012年10月13日~14日、北海道大学サステナビリティ・ウィーク2012 国際シンポジウム『先住民文化遺産とツーリズム-北海道の可能性-』について、下記の方々に報告していただきました。なお、10月15日に北大構内にてヘリテージツアーを行いました。
●2012年10月13日(土) 13:00~16:55(開場12:30)
◇シンポジウム全体の趣旨説明
加藤 博文(北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授)
◇基調講演
ティム・シャドラホール(ロンドン大学考古学研究所・パブリック考古学准教授)
「21世紀におけるパブリック考古学」
ジョー・ワトキンス(オクラホマ大学ネイティブアメリカンスタディーズ・プログラム長)
「考古学者と先住民コミュニティの関係改善における先住民考古学の重要性」
◇ストーリーテリング
結城 幸司(アイヌアートプロジェクト代表)、福本 昌二(アイヌアートプロジェクト)
「七五郎沢の狐」
◇パネルディスカッション
●2012年10月14日(日) 10:00~16:50(開場9:30)
◇セッション1:パブリック考古学の可能性
座長:キャロル・エリック (オクラホマ大学ネイティブアメリカンスタディーズ講師)
【プロジェクトメンバーからの報告】
報告1:岩波 連(北海道大学文学研究科修士課程)
「世界遺産知床におけるパブリック・アーケオロジーのとりくみ」
報告2:平澤 悠(北海道大学文学研究科修士課程)
「過去と今,人とモノ,文化財活用の未来」
報告3:吉原 秀喜(平取町役場アイヌ施策推進課主幹)
「地域資源としての文化財とツーリズム」
報告4:川島 五月,木村 真奈美,長野 環(平取町役場アイヌ文化環境保全調査係)
「文化環境保全調査の成果を活かしたヘリテージツアー」
◇セッション2:ヘリテージツーリズムの取り組み
座長:山村 高淑 (北海道大学観光学高等研究センター准教授)
【プロジェクトメンバーからの報告】
報告1:門脇 こずえ(社団法人北海道アイヌ協会札幌支部国際人権部長)
「札幌の文化遺産をめぐって-平岸ヘリテージトレイル-」
報告2:原田 公久枝(Team Nikaop,Hunpe Sisters 所属)
「ヘリテージツーリズムWG の取り組みから考えたこと」
報告3:中井 貴規(北海道大学アイヌ・先住民研究センター技術補佐員)
「旭川におけるヘリテージトレイル作成に向けての試案」
報告4:門脇 賢司(財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構アイヌ文化アドバイザー)
「増毛方面トレイルの構築にむけて」
報告5:髙﨑 優子(北海道大学大学院文学研究科博士後期課程)
「今と繋げる,自分で語る-沖縄から学ぶヘリテージツーリズムの現在と未来-」
◇パネルディスカッション
◇シンポジウム全体の総括報告
岡田 真弓(北海道大学アイヌ・先住民研究センター博士研究員)
『2つの考古学的アプローチとツーリズムの可能性』
シンポジウム会場
北海道大学学術交流会館小講堂
主催
北海道大学アイヌ・先住民研究センター
共催
北海道大学観光学高等研究センター
後援
札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会
本シンポジウムでは、先住民に関わる文化遺産とその活用の手段としてのツーリズムについて、研究者による講演やアイヌ民族を含む当事者による報告を行います。この機会を通じて、文化遺産と地域の関わり方、持続可能な文化遺産保護・継承・活用のあり方を探っていきます。なお、10月15日(月)は北大構内にてヘリテージツアーを行います。